タル・ベーラの倫敦から来た男を観ていないというか圧倒的1位説があるから、観ていない今の状況じゃかけないから観てから、一応整理します。
あと、個別のレビューでは『脳内ニューヨーク』『サイドウェイズ(・・・)』
『マラドーナ』がまだかけていない。
サイドウェイズはともかくとして、脳内とマラドーナはかなりよかったのでちゃんと書きたいのだけど、書く事が膨大にありすぎてかけていない。
ちなみにマラドーナを撮ったエミール・クストリッツァは今年日本では『ウェディングベルを鳴らせ(名前がしょぼい)』も公開されている。この2作のギャップがすごすぎる。当然、ジャンル違いのモノを撮っているから当たり前だけど。
マイケル・ウィンターボトムのハチャメチャぶりを観ているよう。
いやでも『マラドーナ』はよかった。サッカー人としか観ていない人が多いだろうけど、チェ・ゲバラが南米ではマリアの肖像についで、最も普及しているという意味を考えた上で観ると非常に興味深い。
カストロに関する書籍を読んでいると、よくマラドーナが出てくる。
ある意味南米では現人神っていう意味がよりわかったきがした。
ということで、後日。
2009年12月29日火曜日
2009年12月21日月曜日
RIP Brittany Murphy
Spun (Kiss Scene)
Uploaded by the_ocoro. - Sitcom, sketch, and standup comedy videos.
ブリタニー・マーフィー死んでしまいましたか。
このシーンがすごく好きです。
SPUNという映画がどうこうよりもこの映画のこのシーン。
常時、ハイになっているブリタニー・マーフィーが一瞬だけ
正常に戻るシーンがここ。
そうですか、お亡くなりになられましたか。
2000年代映画の名シーンというエントリーを作っていたのだけど
当然、このシーンも候補に。
残念です。
2009年11月3日火曜日
アンナと過ごした4日間
アンナと過ごした4日間 @ イメージ・シアターフォーラム
これは日経の夕刊で大絶賛されていたから、仕事帰りに
1人で観てきました。そもそもめちゃくちゃ辛口の日経で大絶賛ってなんだ
って思ったのが一つ。
何より久々に純粋なヨーロッパ映画を観た。
色調が暗くて、ストーリーにほぼ山がなく単調なあの感じ。
全くもってテンションがあがらない映画ではあるけれど、
ストーリーはとてもよい。
なんの特徴もない寂れた町で病気がちな祖母と暮らす、陰気で不器用な男
が主人公。ある日看護婦のアンナに恋をして、その日から彼女に気づかれない
ようにそっと見つめ続ける日々が続く。
ある日、釣に出かけた主人公はアンナがレイプされているのを目撃するのだが
見つめ続けたその人がレイプされるのをみて、何もできず立ち竦む。
その場から逃げ出して通報するのだが、釣具を忘れて容疑者になる。
裁判になっても特に否認することなく服役することになった。
っとここまで読んでおもしろいと思った人はいるのかというくらいに
とにかく映像でも単調に描かれる。ただ、このストーリーは映画とは少し
異なるのがタイムライン。
標題の通り『アンナと過ごした4日間』がこの映画のメイン。
最初は諸々突っ込みたくなるのだがまず最後まで観て欲しい。
この服役するまでのストーリーと『アンナと過ごした4日間』、主人公の行動が
タイムラインを隔てて不規則に描かれている。何か夢でも見ているのではないか
といった具合に。
ただただ、表現されているのはもどかしくなるくらい不器用に表現された
『愛』の形。
例えば大島渚の『愛のコリーダ』やトルストイの『クロイツェル・ソナタ』etc.
確かにダイレクトにそれを表現する作品はこの世に沢山あるけれど、ただ見つめるだけ、1センチ先にあるアンナの体にも触れられず・・・。
ある意味すごい世界だし、片想いの真髄がそこにはあるように思える。
頭の中で広がる美しさのとは裏腹にどうしようもないくらい何もできない自分に対する嫌悪と無様さ。
そこであきらめるか、どういうかたちであっても、それを行動にするかは
やはり全く違う。
とりあえず、片想いしている人は観た方がいい。面白い映画じゃないし
例え観たとしても、この映画で勇気をもらえるぞというものでもないけど。
なんか地味過ぎるほど地味だけどとてもいい映画だなと思った。
これは日経の夕刊で大絶賛されていたから、仕事帰りに
1人で観てきました。そもそもめちゃくちゃ辛口の日経で大絶賛ってなんだ
って思ったのが一つ。
何より久々に純粋なヨーロッパ映画を観た。
色調が暗くて、ストーリーにほぼ山がなく単調なあの感じ。
全くもってテンションがあがらない映画ではあるけれど、
ストーリーはとてもよい。
なんの特徴もない寂れた町で病気がちな祖母と暮らす、陰気で不器用な男
が主人公。ある日看護婦のアンナに恋をして、その日から彼女に気づかれない
ようにそっと見つめ続ける日々が続く。
ある日、釣に出かけた主人公はアンナがレイプされているのを目撃するのだが
見つめ続けたその人がレイプされるのをみて、何もできず立ち竦む。
その場から逃げ出して通報するのだが、釣具を忘れて容疑者になる。
裁判になっても特に否認することなく服役することになった。
っとここまで読んでおもしろいと思った人はいるのかというくらいに
とにかく映像でも単調に描かれる。ただ、このストーリーは映画とは少し
異なるのがタイムライン。
標題の通り『アンナと過ごした4日間』がこの映画のメイン。
最初は諸々突っ込みたくなるのだがまず最後まで観て欲しい。
この服役するまでのストーリーと『アンナと過ごした4日間』、主人公の行動が
タイムラインを隔てて不規則に描かれている。何か夢でも見ているのではないか
といった具合に。
ただただ、表現されているのはもどかしくなるくらい不器用に表現された
『愛』の形。
例えば大島渚の『愛のコリーダ』やトルストイの『クロイツェル・ソナタ』etc.
確かにダイレクトにそれを表現する作品はこの世に沢山あるけれど、ただ見つめるだけ、1センチ先にあるアンナの体にも触れられず・・・。
ある意味すごい世界だし、片想いの真髄がそこにはあるように思える。
頭の中で広がる美しさのとは裏腹にどうしようもないくらい何もできない自分に対する嫌悪と無様さ。
そこであきらめるか、どういうかたちであっても、それを行動にするかは
やはり全く違う。
とりあえず、片想いしている人は観た方がいい。面白い映画じゃないし
例え観たとしても、この映画で勇気をもらえるぞというものでもないけど。
なんか地味過ぎるほど地味だけどとてもいい映画だなと思った。
2009年10月4日日曜日
空気人形
空気人形 @シネマライズ
是枝監督の作品久々に観ました。
今年の邦画に西川監督の『ディアドクター』がある限りそれを
越えるものはないというのが現時点の感想だけど。
日本映画界はなんだか明るいなぁと最近思います。
というのも、ファンタジーや寓話を美しく描ける監督がちゃんといる
ということ。
是枝監督といえば『誰も知らない』をはじめ、一貫してヒューマニズム
の根底みたいなのを問いかけているなぁと思う。
ただの物質としての空気人形。
心を持ったとき何がみえたのか。
都会の孤独。田舎にいるときよりもずっと感じるこの感覚。
田舎に比べて何倍もの人口がいるのに、孤独を感じるっていうのは
とても不思議な感覚。
亀の井の中谷さんが当時由布院地区の合併に反対した理由を空間が広がって
ただ人口が増え、人々の関係性が希薄になるからと言っている。
別にこの説明がなくとも、東京をはじめ大都市の人間関係の希薄さは
共通認識というか、そう言うものだと捉えられているものだから今更なんだが。
ただ、この後に湯布院で開催される映画際に言及している点がとてもこの映画に
ふさわしいと勝手に思った。
地域のブランド力とは、土地固有の価値であると同時に、他所からの評価である。だから、町の『内』と『外』の呼吸が重要なわけです。こういう動きを本当の風景というのでしょう。景観は単に見える景色ですが、『風景』は生命を表現しています。
『風景』は生命を表現している。
この映画のロケーションは恐らく芝地区をはじめ江東区の古い町並みと高層マンション群あたりと推測するんだけど、映像がとにかく『風景』なわけです。
いわゆる『風景』。
有楽町線(新木場にでる瞬間)とか臨海線のっているとこの地域の無機質ぶりに驚くのだけど、この映画その中でちゃんと命あるモノをちゃんと表現している。
空っぽの孤独な人間と心をもった空気人形。
吉野弘の『生命は』より
生命は
自分自身だけでは完結できないようにつくられているらしい
花も
めしべとおしべが揃っているだけでは
不充分で
虫が風が訪れて
めしべとおしべを仲立ちする
生命は
その中に欠如を抱き
それを他者から満たしてもらうのだ
世界は多分
他者の総和
しかし
互いに欠如を満たすなどは
知りもせず
知らされもせず
ばらまかれている者同士
無関心でいられる間柄
ときにうとましく思うことさえも許されている間柄
そのように
世界がゆるやかに構成されているのはなぜ?
花が咲いている
すぐ近くまで
虻の姿をした他者が
光をまとって飛んできている
私も あるとき
誰かのためだけの虻だったろう
あなたも あるとき
私のためのかぜだったかもしれない
とその風景をと遠巻きに撮影される風景でぺさんがこの詩を朗読する。
映画全体として観るとんーと思いもするが、カットごとにとても
すばらしく何か満たされるものがある。
原作ありで脚本書くとはめずらしいと思ったし、何よりこのストーリー
で2時間ものってどういうモノなのだろっと興味津々でいったわけだが
よかったです。是枝監督っぽくもあり、なくもあり。
ファンタスティックでポエトリー。
都会の孤独をうとましく思う方にはお勧めです。
世界は多分
他者の総和
しかし
互いに欠如を満たすなどは
知りもせず
知らされもせず
ばらまかれている者同士
無関心でいられる間柄
ときにうとましく思うことさえも許されている間柄
この部分は孤独という概念のある意味でのテーゼだろうと思う。
2009年8月23日日曜日
色即是空と文科系男子の憂鬱

色即ぜねれいしょん
田口トモロヲ監督×みうらじゅん
アイデン アンド ティティを観てないから、この監督のことよく知らないのだが
勢いで『色即ぜねれいしょん』観てみた。
劇中写真はBCCKSでチェック『Shikisoku.jp』
文科系男子の憂鬱。
このテーマは共感できる人は結構おおいのではないかと思う。
岸田の役どころは笑えた。リリーフランキーの父親役もよい。峯田はそのまま。
特筆すべきは主演の渡辺大知はとてもよかった。
男同士で観た方が盛り上がる。
中流に生まれた、幸せな悲劇。
劇中に「何も悩みがないのが、悩み」っていうのがあるけれど
その感じよくわかる。ぐれる理由もなく、何かに怒りを覚えることもなく
ありあまる若さとパワーを内に秘めながら過ごす何も起こらない日々。
ぐれる理由がないってのは本当におもしろいセリフだよなと思う。
別にヤンキーがカッコいいとも思っていなかったけど、悲劇だよな。
いまってどうなってるんだろう。
今の高校生とかは。
確かに今の20代の高校時代ってのも格差ってあったけど、メディアで
『格差社会』なんて叫んでなかった。
ちょっとグレているやつだって、格差の中の低層にいたわけでもなかったし。
本当にぐれちゃったやつらにはそういう現実が確かにあったのかもしれない。
高校時代ってそもそもグレているやつがいないというか、中学と違ってある程度
レベルも画一的だったしよくわからない。
でも、この映画でわかるのはありあまる力を何に使えばいいのかわからなかった
こととだと思う。
タナダユキ監督の『俺たちに明日はないっす』とかもそうなんだけどここら辺の映画はもう観ては行けないのではないかと最近思っている。
実際、『俺たちに~』は観なかったし。
脚本が『色即』も『俺たちに~』も向井康介って時点でもういいでしょとか思ってしまう。
まぁでも中高生はハリーポッターとか観てないでこれを観て旅に出るべきだと思うけど。
時代設定は70年代なのだけど
劇中で佐渡島ユースが出てくる。主人公たちはフリーセックスがそこにあると妄信する。
オフィッシャルHPに『いかへん?ユースの旅』というのがあるけれど、劇中にあるような光景がそこにあるわけではないと思うけど。
『色即がユースに行けばある』は恐らく間違い。
桃岩荘ユース、礼文島ここならあの世界がまだあるかもしれない。
セントアンナの奇跡とスパイクの謎
セントアンナの奇跡
スパイク・リー
久々に重厚な作品を撮ったスパイク・リー。
ただ、この戦争という大河もの。トレーラーの時点でうわっと思ったけれど
案の定、個人的には金返せ系でした。
スパイク・リーのAAソサエティを描き続ける姿勢は好きだし、
白人社会に対してウィットなジョークを飛ばせる人は数少ない。
マイノリティーだからこそ、作風も好き。
でも、WW2と現状を比べて、黒人部隊がいました。差別されていました。
現状を見てどうですかというようなメッセージはもう要らないのではないか。
当然、そう言う史実があって、今があると思うし。
そう言うのは伝え残していくことは重要なことだと思う。
この類の映画は例えば『シンドラーのリスト』を撮ったスピルバーグにも言えるけど
、現状にも目を向けるべきだと思う。
ユダヤ系社会の今に目を向けるべきだし、スピルバーグは死ぬ前に撮るべきだと思う。
スパイク・リーも同じでNYCのハーレムを占拠し始める非黒人社会をとってもいいはず。
当然、今も昔も変わらず差別は続いているだろうが、人類の移動はもう違う段階にきている
ように思う。
この映画はちょっと残念でした。
新境地なんだろうけど、テーマは変わらず議場を移しただけのようにしか思えなかった。
スパイク・リー
久々に重厚な作品を撮ったスパイク・リー。
ただ、この戦争という大河もの。トレーラーの時点でうわっと思ったけれど
案の定、個人的には金返せ系でした。
スパイク・リーのAAソサエティを描き続ける姿勢は好きだし、
白人社会に対してウィットなジョークを飛ばせる人は数少ない。
マイノリティーだからこそ、作風も好き。
でも、WW2と現状を比べて、黒人部隊がいました。差別されていました。
現状を見てどうですかというようなメッセージはもう要らないのではないか。
当然、そう言う史実があって、今があると思うし。
そう言うのは伝え残していくことは重要なことだと思う。
この類の映画は例えば『シンドラーのリスト』を撮ったスピルバーグにも言えるけど
、現状にも目を向けるべきだと思う。
ユダヤ系社会の今に目を向けるべきだし、スピルバーグは死ぬ前に撮るべきだと思う。
スパイク・リーも同じでNYCのハーレムを占拠し始める非黒人社会をとってもいいはず。
当然、今も昔も変わらず差別は続いているだろうが、人類の移動はもう違う段階にきている
ように思う。
この映画はちょっと残念でした。
新境地なんだろうけど、テーマは変わらず議場を移しただけのようにしか思えなかった。
それでも恋するバルセロナ
それでも恋するバルセロナ
ウディ・アレン
良くも悪くもウディ映画。
このウディ流の『それでいいの?』というような問題提議の仕方は
腹が立つし、人々を不安にさせるけど、やはり一流。
友人がバルセロナ旅行計画を立てているのだけれど
9月のジャームッシュ「Limits of Control」も舞台はスペイン。
ティルダ・スウィントンファンにはたまらない。ジャームッシュとガエルガルシアベルナル
って結構意外な組み合わせ。撮影監督はクリストファー・ドイル!!
無情な大河を下りながらー
もはや船引きの導きを感じなくなった
アルチュール・ランボー
なぜ、ランボーなのか。とりあえず、公式HPも中身ができていないので全くわからない。
友人がスペイン旅行を計画中、うらやましい限り。
ウディ・アレン
良くも悪くもウディ映画。
このウディ流の『それでいいの?』というような問題提議の仕方は
腹が立つし、人々を不安にさせるけど、やはり一流。
友人がバルセロナ旅行計画を立てているのだけれど
9月のジャームッシュ「Limits of Control」も舞台はスペイン。
ティルダ・スウィントンファンにはたまらない。ジャームッシュとガエルガルシアベルナル
って結構意外な組み合わせ。撮影監督はクリストファー・ドイル!!
無情な大河を下りながらー
もはや船引きの導きを感じなくなった
アルチュール・ランボー
なぜ、ランボーなのか。とりあえず、公式HPも中身ができていないので全くわからない。
友人がスペイン旅行を計画中、うらやましい限り。
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