セントアンナの奇跡
スパイク・リー
久々に重厚な作品を撮ったスパイク・リー。
ただ、この戦争という大河もの。トレーラーの時点でうわっと思ったけれど
案の定、個人的には金返せ系でした。
スパイク・リーのAAソサエティを描き続ける姿勢は好きだし、
白人社会に対してウィットなジョークを飛ばせる人は数少ない。
マイノリティーだからこそ、作風も好き。
でも、WW2と現状を比べて、黒人部隊がいました。差別されていました。
現状を見てどうですかというようなメッセージはもう要らないのではないか。
当然、そう言う史実があって、今があると思うし。
そう言うのは伝え残していくことは重要なことだと思う。
この類の映画は例えば『シンドラーのリスト』を撮ったスピルバーグにも言えるけど
、現状にも目を向けるべきだと思う。
ユダヤ系社会の今に目を向けるべきだし、スピルバーグは死ぬ前に撮るべきだと思う。
スパイク・リーも同じでNYCのハーレムを占拠し始める非黒人社会をとってもいいはず。
当然、今も昔も変わらず差別は続いているだろうが、人類の移動はもう違う段階にきている
ように思う。
この映画はちょっと残念でした。
新境地なんだろうけど、テーマは変わらず議場を移しただけのようにしか思えなかった。
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