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2009年7月13日月曜日

Roadside Japan 東日本編



長崎の軍艦島に始まり、産業遺産や軍事遺産というのは人気がある。

青山監督が北九州市を映画で描くように、アルトマンがヴェンダースがビュートに興味を
持ったように、何かが人々をひきつける。

ヴェンダースはそういった場所を「ナンセンスな場所」と呼ぶけれど本当にそうだなと。

Roadside Japan 東日本編を古本屋で見つけて読んだのだけど、非常に興味深い。

ハウステンボスやチボリ公園をはじめ割と日本国内じゃ有名なテーマパークでさえ運営が厳しいといわれているのに、この本にのっているテーマパーク、秘宝館、各種ヘンテコ博物館(中には真っ当な物もある。)は今どうなっているのだろうか。

この不況のあおりを受けて一斉淘汰もありえると思うのだけど、ある種、現代日本の民俗学的一面を映し出しているようにも思える。

この本に掲載されているのは、そのほとんどが観光遺産。
戦後の高度経済成長期からバブル崩壊までに作られたものがほとんど。

当時の日本人と言えば働きすぎな民族と世界的に揶揄されていたことや、レジャー産業の発展の歴史がごく最近であることからも、この観光遺産がものがたるものは大きいのかもしれない。

今から考えれば、どう考えたってこんなもんつくらないよと思うけど、体験型レジャーや時間消費型レジャーなんてものが本当に注目されたのはごく最近だし、今の中国を見ればわかるけどレジャーの定義はみることにあったことからも、なぜこんなものつくったんだというのがわかる気がする。

そもそもその発想しかなかったのだから。

国の光を観ること=観光であるならば、このちょっと不思議な日本のダークサイドを観ることは、今だからこそ受け入れられるのかもしれない。


いっても普通に面白いなと思ったのが↓
岐阜 養老天命反転地
群馬群馬県立自然史博物館
北海道 穂別地球体験館
栃木 栃木県防災館

うわぁーーと思ったのが
北海道 滝野霊園
栃木 那須ロイヤルセンター(今は無き)
栃木 鬼怒川ウエスタン村(休園)
静岡 蝋人形美術館(本によるとマイケルジャクソンの等身大の蝋人形があるとか。本人を採寸・・・)

こうやってみると明らかに大型温泉保養地に集中しているのがわかる。
那須・鬼怒川・伊豆・熱海は特に。

興味深い。

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